2013年12月に行われたNDDLで見事優勝を飾ったNeighbor Hoodのゴットゥーザ。前回のおかもんとは対照的に、NDDLを目指して活動してきた。また追手門大学から初めてのデライトジャパンに出場ということもあり、自身のサークルDUTCHER'S 616にも変化があったようだ。
IKEPON(以下I) まずはNDDL優勝おめでとうございます!NYに言った感想を教えてください。
GOTXUZA(以下G) 単純に嬉しいですね。ずっとNDDLに出ることが目標だったので、世界一になれたのも嬉しかったんですけど一番嬉しかったのは、JAPANの3位以内に残れたときが一番嬉しかったですね。あとはここまで来たら世界一になるしかないやろ!って感じだったので、段階的にはそこが一番嬉しかったですね。
I なるほど。前回のおかもんさんは、みんながNDDLを目指すのはなんでなんやろうっていうことを言ってたけど、ゴットゥーザがそんなふうにNDDLを目標にしてたのはなんでなの?
G 僕はダブルダッチを始めたときに世界大会が他にあることを知らなくて、それがダブルダッチの中で一番になれる方法やと思ってたんで。NDDLって参加国数自体は多くないと思うんですけど、日本の予選を勝ち上がっていくところが一番難しいんじゃないかなあとは思ってて、自分の中で達成感が一番感じられるので目指す対象としてはすごい良いものだと思ってました。
I 実際行ってみて、大会以外にはどんなことをしたの?
G 大会以外は基本買い物しかしてないですね。笑 あとは自由の女神めっちゃ行きたくて、行きました。笑
I やっぱ買い物したいよね!笑 むこうの小学校行ったりもしたんだっけ?
G 行きました。むこうの小学生はリアクションがものすごかったですね。アメリカのBouncing Bulldogsっていうチームと一緒に講習会に行って、Bouncing Bulldogsがパフォーマンスをして僕らがパフォーマンスしてっていうのを一日で3回くらい繰り返しました。むこうの小学生は縄使わずに馬跳びしただけで「うぉぉぉー!!」って発狂するんちゃうかってくらいリアクションがでかかったですね。笑 Fatman crewのシマッチさんがいつもやってる様なリフトからの宙返りの準備をしてたときも「ノー!ノー!ノー!!」って・・・回ったら回ったで大会より盛り上がってんちゃうかくらいのリアクションでした。笑 朝5時半起きくらいで体力的にキツい部分もあったんですけど、疲れが吹っ飛びましたね。
I それは楽しそうだね~!ゴットゥーザ自身はリアクション薄いもんね。笑
むこうの子はみんなダブルダッチやったことあるの?
G やったことない子もいたんですけど、体育館にはダブルダッチ用のロープがたくさん置いてあって、基本装備みたいでしたね。
I じゃあ日本の体育でなわとびがあるみたいな感覚で、あっちにはダブルダッチがあるのかな。
G そんな感じですね。めっちゃアグレッシブで「やりたい人~?」って先生が聞いたら、全員手をあげるんですよ。跳ばせてあげるときも、選ばれなかった子が一生懸命応援してる姿があったり、子供だけじゃなくて先生も一緒にやって「うわー先生もやってるでー!!」みたいな感じで、日本と全然リアクションが違いましたね!
I ゴットゥーザにとってはこのNDDLが初海外だったんだよね?
G 初海外でした。ずっと海外に行ったことなかったんで、ダブルダッチに世界大会があることを知ってからは、ダブルダッチの世界大会で初めて海外に行けたらなって思ってたんで、それも叶ってめっちゃよかったです。
I 関西だと3回生で現役を引退して、4回生ではデライトに出るチームはあまりいなかったと思うんやけど、Neighbor Hoodどうして出ることになったの?
G 3回生のデライトが終わった時点で、来年も出たいって僕は思ってたんですよね。3回生でダブルダッチは引退っていうイメージがあったんで、メンバーが集まるか不安だったんですけど、デライトのオープン部門は4回生まで出られるし、出れるんならやれるだけやって後悔したくないなって思ったんです。コンテスト後も就職活動をしながら出れたんで、デライトも何とかなるやろって。なのでコンテスト後くらいから追手門大学の同期のメンバーに声をかけていきました。活動しはじめた頃はまだダイキとちーちゃんがA.I.DでADDLの練習をしていたんで、そっちを優先してもらって、残った僕とカナとアキでデモの大まかな流れを作っていきました。ADDLが終わって5月くらいから本格的に練習していきました。
I なるほどー。そういえばなんでNeighbor Hoodなの?同じ大学の同期だから「ご近所さん」的な?笑
G 僕の現役時のチームJIGGY-STEELOと同じ探し方で、スラングから持ってきました。Neighbor Hoodで「大切な仲間・親友」っていう意味です。
I そうなんや!3回生のときに負けた雪辱を晴らす為に集まったチームが、世界一になって実は「大切な仲間」っていう意味のチーム名でした、ってめちゃカッコいいやん!笑 JIGGY-STEELOはどういう意味なの?
G 「カッコいいスタイル」みたいな感じです。
I 今回はデモのコンセプトはどういうふうに固めていったの?
G 元々違うチームのメンバーが集まったんで、最初はどっちかのチームの雰囲気に寄せていくのがやりやすいかなって思ってたんですけど、曲選んだりとか作りはじめてみてなかなか難しかったんですよね。それだったらこの曲はこの人で、この曲はこの人って、人ごとに作っていった方が作りやすくて、結局雰囲気を固めるというよりかはすごいダブルダッチしようって感じになりました。
I それが勝因になったと思う?
G それで勝てたかどうかは分からないんですけど、一緒に日本からNDDLに出場したM.A.DとかSNOWMANはすごい雰囲気が固まってるじゃないですか。僕らはスピード感があって、ダブルダッチ色も強かったんで、他のチームと違う印象を与えられたのかなっていうのは思います。それと出演順も僕らは最後から二番目くらいで、そこまでに日本勢が少し空いていた中でポンって出てきたので、強く最後の印象に残ったのかな~っていうのも勝手に思ってました。
I 話変わるんやけどDUTCHER’S 616ってゴットゥーザが入ったときなんかは、あまり大会で結果を残すことはなくて、今はサークルからNDDL優勝チームが出たってことでサークルの雰囲気とかもだいぶ変わってきてると思うんやけど、入部したときと比べてサークルの様子はどう?
G めっちゃ変わったと思います。変わったというか僕らの代から無理矢理変えたっていう感じなんですけど。僕らが入ったときはストレッチもしてなかったり、スローの練習を基礎練でしてなかったり、なんとなくやってしんどくなってきたら終わろっかーっていうような感じでした。僕らもそれが当たり前だと思ってたんですけど、1回生の冬に初めて他大学の練習に参加したときに、全然違うやん!ってなったんですよ。ストレッチもちゃんとしてるし、きっちり練習メニューが決まってて・・・めっちゃちゃんとしてるなーって。そこからそのときDUTCHER’Sの代表がイッコーさんだったんで、イッコーさんに「ストレッチやりませんか?」とか「スローの練習もしませんか」って頼んでメニューを作っていきました。そこからですね~。
僕らの2つ上の代の先輩達が1回生のときなんかは、カンケリとか鬼ごっことかしてる中でたまにダブルダッチもやるみたいな感じだったみたいなんで、1回生の段階でダブルダッチの大会に出るって言うのも僕らの代が初めてだったみたいです。
I そうだったんだね。でもゴットゥーザも含めて追手門大学は、デモ中の縄がすごくきれいなイメージがあるよ。
G 先輩にも良く言われたんですけど、「縄を制する者が、ダッチを制する」って。ジャンパーのスキルももちろん大事なんですけど、縄が上手ければカウント通り跳んでくれればなんでも通せるやんっていう考えが僕の中にあって。大会とかに出ても僕がサークルに入った当初は、追手門なんか結果も残したことないし大会に出ても誰も名前知らんやんっていうのがあって。同じ大会に出てるのにそういうのがめっちゃ悔しくて、縄は他の大学の人に絶対に負けたくなかったんです。特に同期には。まあハリーでもアクロでもなんでも負けたくなかったんですけどね。笑 特に縄は絶対負けたくなかったんで、死ぬほど練習したと思います。
I じゃあプレイヤーとして一番大事にしてたのは縄なんだ。
おれは「通ればいいやん」っていう意識でやってきちゃったとこあるから、ゴットゥーザのチームを見ると縄の見栄えが良くてそれだけで「うわっ!きれい!うまい!気持ちいい!」って見た瞬間に思うよね。
G 1回生のときは縄の形をめっちゃ気にしてたんですよね。縄がたるんでるのが汚いから、とりあえずたるみをなくそうっていうことでめっちゃ縄を張ってたんですよね。でも優しくまわせる縄ってのが分かってくると、そこも必要やなってことで「見た目がきれい」「ジャンパーに優しい縄」の二つを意識してずっとやってます。
I なるほど。しかも縄だけじゃなくてアクロもハリーもなんでもできるもんな~。
G いやーでも器用貧乏的なこともあって、一つのことばっかりやってる人には勝てないですね。
I まあそれはあるけど、ゴットゥーザ並にいろいろ出来たらかなりの武器でしょ!?笑
好きなプレイヤーっているの?
G お世辞とかじゃなくて、ほんまにイケポンさん好きです。笑
I え~。恥ずかし~。書きにくいな~。笑
G パフォーマンスの中に自分が入り込むっていうか、思いもよらないことを急にやる感じが。笑
あとはEO-CENCEのタケさんとか、Vi-tourのタローさんとか。
I ゴットゥーザみたいに器用にいろいろとできると、周りにイラついちゃうこととかなかったの?笑
G たまにありますけどね。笑 覚え悪いのはしゃーないとは思うんですけど、同じとこで何回もミスされるとイラってなりますね。笑 なんも考えんとダブルダッチやってるんかなあって。
I それはそうだよね!笑
G でも同期のメンバーにはすごく恵まれたなって思います。僕らの代はたまたま負けず嫌いな子がすごく多くて、誰かが縄練してたら、おれもやる!って。だから縄に関してはみんな技術的にあまり差がないんですよね。何も言わなくてもみんな練習してるって感じで。
I 今後の活動は?
G 今後ははっきりとしたことが決まってないんで、何ともいえないんですけど、yellow flongsとして社会人になっても続けていくっていうことくらいですかね。目標とかはまだハッキリとはないですね。
I 何か最後に伝えておきたいことはある?
G 4回生になってもデライトのオープン部門に出て欲しいです。就活しながらでも大会に出れるっていう感覚が分かるんで、仕事を続けながらでもダブルダッチを続けれるって思えたんですよね。それがダブルダッチ自体の普及にもつながると思いますし、ダブルダッチ全体のレベルが上がっていくと思います。