RYUTARO

北海道のダブルダッチといえばこの方!北海道でのダブルダッチシーンを1からつくりあげてきた男の、情熱あふれるインタビュー。どのようにNorthRopesが大きくなってきたのか、またどのように「ダブルダッチの普及」をしてきたかを話してもらった。


「自分がおもしろいと思うダブルダッチを、少しづつでもいいから社会人になっても続けて欲しいなってことですかね。」


龍太郎さんのダッチの経歴を教えてください。


元々は東京に住んでて、高校の時スイスの日本人学校にうつったんですよ。そこで二年生のときにRoyal Double Dutchの古賀先生が来られてて、そこで初めてダブルダッチに出会ったんです。そこから約二年間くらいダブルダッチを教わりました。最初は同好会をつくるところからはじめて、今では十歳離れた僕の妹がその同好会の部長やってるんですよ。笑

日本に帰ってきて、一年間浪人したのちに大学入学のため北海道に行ったんですよね。その大学でダブルダッチやりたいな~と思って、週一くらいの活動ができるサークルをつくりました。最初は年二回の学内発表を目標にダラダラやるサークルだったんですけど、やっていくうちに週一の活動がいつの間にか週二になり・・・と今のNorthRopesの活動へ続いていきました。最初は特に普及もなにも考えてなくて、自分がダブルダッチしたいから人集めようって始まったんですけどね。笑 地元が北海道っていうことでdig up treasureのハヤト君やセイヤ君が遊びにきてくれたことをきっかけに、本州から多くの方が遊びにきてくれたこともあって、北海道のダブルダッチシーンが大きく発展していったと思います。


最近では北海道にもダブルダッチ協会ができましたよね?


はい、つくりました。元々アヤポンさんに「北海道にも協会つくってよ」って言われてて、そのときは「まだいいかな」って思ってたんですよ。NorthRopesっていう社会人サークルを三年前に建ち上げて、それが北海道のダブルダッチ協会的な役割を果たしてたんですけど、外から見られたときにNorthRopesというイチなわとびサークルが運営しているよりも、協会と名のつく団体が動かしていた方が信頼性も得られるだろうってことで、協会をつくることにしました。

今後NorthRopes以外にもサークルを増やしていく予定なので、それらを統括する団体があったほうがいいだろうってこともあって。


協会になってから何か変化はありましたか?


まだ協会ができて日が浅いというのはありますが、以前と比べて北海道のダブルダッチが本州の人たちから注目されてるのかなっていう感じはします。北海道にも協会があるんだ!っていうふうに。あとは協会ができてから、メールがものすごく増えました。演技の依頼や「こっちの地方にもダブルダッチサークルってありませんか?」などの問い合わせが札幌や旭川なんかからも。だから協会の存在ってやっぱすげー大事だなあって思います。インストラクターの資格なんかも同じように効果的だと思ってて・・・。「インストラクターの資格ってあんまりいらないんじゃない?」っていう人もいるんですけど、持ってるのと持ってないのじゃ、ダブルダッチを知らない人からの反応は全然違いますよ!「へぇ~ダブルダッチにもインストラクターってあるんですね~」っていう話からはじまってそこから依頼が来たりとか・・・。


今されてる活動の中で一番楽しいことってなんですか?


いまはファミリーダブルダッチですね!子供だけの参加はむしろNGくらいの感じでやってるんですけど、小学五、六年生の子供とその年代の親御さんが一緒にできるスポーツってなかなかないんじゃないかなって。ダブルダッチだとお母さんが回して、子供が跳んでっていうふうにお互いに必要とされるような役割がそれぞれにあるから、そこがすごく魅力的に感じます。ダブルダッチ自体が楽しいのもあるけど、家族の絆を深めるためのツールとしても絶対使えるなって。


活動する中しんどかった時期はありましたか?


NorthRopesをつくって、月に二回くらいの活動ができればいいなあって思ってたんですけど、それすらもできない時期があってそれはしんどかったですね~。二ヶ月に一回くらいしかできない時があったりとか。ホームページ管理、SNS管理、ポスター貼り・・・事務作業ばっかりですよね。でも好きなことだから続けられたと思います。今って、僕と同じように開拓していくのが好きな人が各地でダブルダッチをそれぞれ普及しているような状態だと思うんですよ。せっかくだからもうちょっと普及のノウハウを共有したり、協力しながらできないかなあとは思ってます。

これからは県協会同士のつながりを深めてJDDAに企画提案をして、地方の意見からダブルダッチ界を変えていきたいと思っています。とりわけ千葉県協会とは具体的な提案もしていきたいと検討しているんです。


今後のNorthRopesの活動予定は?


運動不足解消でも、大会を目指すでも、どんなジャンルでもいけるサークルなので今の状態をすこしづつ広げていければいいかなと思ってます。あとは徐々にイベントの依頼とかも増えてるんでそれを固めることですね。大会目指す人がもうちょっと増えてもいいかなとは思いますけど・・・。今は自分と、他に二人が大会目指してガチでやってるんですけど、もうちょっとパフォーマンスできる人が増えてくるといいなって。でもどんなダブルダッチもできる場所にしていこうと思ってます。


これから普及したいなって思ってる人に伝えたいことはありますか?


自分なんかの技術でも北海道のダブルダッチを広げることができたので、もしダブルダッチの技術に自信がなくて一歩踏み出せない人がいるのなら、そこは安心してほしいです。特に大学でダッチをやってきた人なんかであれば。ダブルダッチがないところでやりたいなって思ってるんだったら、ガンガンやってもらいたいですね。まあ何からやったらいいか分からないって人もいるのかもしれないですけど。


普及しようと思ったらまずなにをやったらいいものですか?


いまだったらSNSですね。あとは「運動不足解消がてらやりませんか~」ぐらいでもいいですし、ポスターを貼ったりとか・・・。そこで人が集まるかどうかは運ですね!笑 人が集まるまでは忍耐です。笑 もともと協会がある県なんかでしたら、月に一回でも年に一回でも手伝いにいくだけで絶対に助かると思うんで、そういったところからでもやってもらえたらいいなって思います。


ダブルダッチをやっててよかったことは?

 

おもしろい週末をすごせてるかなって思います。この間フラッシュモブに参加させてもらって、メイクアップ・映像・フリースタイルバスケット・・・といろんな人と一緒にできて。楽しそうな大人と出会えたことでダブルダッチ続けててよかったなって思います。笑ってる時間もすごく増えたと思いますよ、単純に!


最後に伝えておきたいことは?


自分がおもしろいと思うダブルダッチを、少しづつでもいいから社会人になっても続けてほしいなってことですかね。教えるのが好きな人がいたら、教室を持ったり、趣味程度に集まって月一で練習したり・・・。

それと、今って競技ダブルダッチがすごいフィーチャーされてるんですけど、もっといろんなダブルダッチが増えていくべきだと思うし、そこが増えたときにダブルダッチの本当の魅力が現れるんじゃないかなって感じてます。サッカーにプロサッカーや少年サッカーがあるように、いろんなダブルダッチが増えていってくれたらなって思います。

あとは北海道・札幌に来られるときは是非連絡をくださいってことです!笑 特に、夏の北海道は最高なんで!夏のビアガーデンやばいっすよ。笑 札幌の大通公園ってストリートができるようなとこでビアガーデンやるんですけど、午後からダッチしてちょっと稼いで、そのお金でビール飲んで・・・って幸せですね~。笑


そういう北海道の旅行プラン企画してほしいです~。笑

今日はありがとうございました!

 

 

↓North Ropes 2015 PV